今回は【天地龍球の風に乗って】第4回、最終章です。前回は③「古代ユダヤの伝承と隠された御嶽」として、一族に伝わるユダヤの伝承と、代々守ってきた御嶽についてお話しました。必然的に年1回の御嶽に上がるタイミングに私が居合わせたことと、ユタからの神託によって、私が一族の代わりに、この御嶽がある山に登ることになったのでした。
④「ピラミッド頂上にあったストーンサークル」
ストーンサークルの「大きな和」
一族や地元の方たちに見守られながら、ジャングルをかきわけ、ピラミッド型の山に入っていく。道なき道を30分ほど登ったところ、八合目あたりだろうか。
そこには男性のシンボルを彷彿させるメンヒルが立っていた。琉球石灰岩の立石だが、明らかに人工的に削られて立てられている。まずは、そのスポットにお祈りを捧げさせていただき、さらに山頂を目指した。
草をかき分け、そこから10分ほど登ると頂上に辿り着いた。頂上は木々が繁っているものの、真っ平になっていた。
おまけに、中央には大きな岩が置かれており、まるで鏡石のように光を反射していた。まわりは琉球石灰岩が祭壇のように組まれている。
これらは、明らかに人工的に石を組んで設置されたものであり、直径7~8メートルほどのストーンサークルになっていたのだ。
登ってきたルートの反対側の斜面に降りてみると、今度は女陰のような形をした岩窟が姿を現した。まさに、創造の三位一体を象徴する造化三神を顕しているかのような御嶽だったのだ。
私はすぐさま法螺貝を立てて、お祈りをさせていただき、聖なる領域にチェックインした。
すると、ありえない数の蝶々がどこからか集まってきて、私を取り囲んだのだった。
中山さん曰く、御嶽など神域の撮影はNGとのこと。そのため中山さん監修で現地の様子をAIで再現してみました。※記事のすべての画像は中山さんの監修のもと制作しています。
自然から祝福されたセレモニー
太陽の光が降り注ぐ中で、蝶たちとともに自然に行われたセレモニーは、時空を超えて自分の存在を忘れてしまうほど、私をその場と一体化させた。
どのくらい時間が経ったのだろうか、その空間に溶け込んでいた私は、リュウキュウアカショウビンの鳴き声でふと我にかえった。
*リュウキュウアカショウビンの鳴き声 → https://www.youtube.com/watch?v=OhUHbwY6kUM
太陽の角度を見てみると、そろそろ下山の時を知らせている。30分もあれば下の小道まで降りられるので、もう少し時間があると判断した私は、蝶たちが舞っているポイントで帰りの挨拶を行った。
すると、ちょうどそのタイミングで風が吹き抜け、蝶たちが天高く舞い上がっていった。祈りが通じたのか、まるで自然から祝福が返ってきたようで、より神聖な気持ちになったのだった。
蝶が去っていったあと、岩に六芒星の形が印されていることにふと気づいた。自然にできた造形なのか、ペトログリフのように、人工的に刻まれたものなのか、永い時の経過により判別ができなかったが、そこには明らかに六芒星の形が刻まれていた。
六芒星と弥勒の必然
下山後、見守ってくれていた一族や地元の方たちに、この一連の流れを報告する前に、御嶽がある山の麓の礼拝所と神屋に感謝とお礼を伝えに向かった。
そして、ご挨拶して神屋をあとにしようとしたその時、その神屋の神紋が六芒星だったことに気が付いた。やはり、頂上の岩に刻まれていたのは六芒星で間違いなかったのだ。
六芒星は「ダビデの星」として、ユダヤ民族を象徴する印だ。日本においては、籠目紋や麻の紋など、ヤマトの紋章でもある。
そして、それは、ツル(△)とカメ(▽)が総べった(🔯)、三角と六角のミロク(琉球では“ミルク”という)の図形を意味している。
私は、この一連の出来事の中に流れていた「弥勒の必然」をしっかりと心に刻んだ。
虫の知らせは風に乗ってやってくる !
「ヨミガエリの命」の宴は、すでに始まっている !
①琉球に眠る「世海」の秘密にもどる
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