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《精神の頂上ヒマラヤへ》第2話

  • 執筆者の写真: 中山康直
    中山康直
  • 2 時間前
  • 読了時間: 2分

~シヴァ神に見守られていた必然の儀式~


精神の頂上ヒマラヤへ

ヘンプロード巡礼の果てに

長年の調査研究と奇跡としか言いようのない偶然が重なり、ロイヤルネパールの産地があるエリアが判明したことから、2024年11月、悲願だった天空のヒマラヤへ向かった。まだ、「秘められた麻の村」の場所自体は特定できていなかったが、判明したエリアを目指し、約一ヶ月にわたる“ヘンプロード”を辿る巡礼の旅が始まったのだ。

しかし、このエリアだけでも何千という麻の村がある中で、40年前の情報をもとに、さらにポイントを絞るのは至難の技。運を天地にまかせるしかない、というのが実情。

一週間かけて約100キロの道を歩き続け、数々の麻の村に滞在しながら、いろいろと調査をしたが、その村の場所を特定するには至らなかった。ついに、このエリアの最奥に到達してしまい、残る手段はもはや天に祈るしかなかった。


ヒマラヤの水晶玉と「火と水」の儀式

11月11日、最後の神頼みとして、4800メートルのシヴァ神の山の頂でお祈りを捧げ、火と水を合わせる儀式を執り行なうことになった。しかし、水はいくらでもあるが、火が用意できない。というのは、酸素が薄い高山では、マッチやライターは役に立たない。そもそも、初めて登頂する山の上での神聖な儀式において、人工の着火では聖火とはいえない。

そんな中、ふと水晶球を持っていることに気がついた。その水晶球は御守りとして持ち歩いていた手のひらサイズのもので、偶然にもヒマラヤクリスタルでできていた。その日は、雲ひとつないヒマラヤンブルーの晴天。頭上真上から太陽が頂きを照らして光が降り注いでいた。


シヴァ神の山の頂
シヴァ神の山の頂

太陽の光は、ヒマラヤクリスタルの水晶玉を通って、火となった。山の神であり、麻の神でもあるシヴァの山の頂上から、ヒマラヤの水とともに狼煙が上がったのだ。


シヴァと赤いカラス

法螺貝の音とチャントの祈りの言霊がヒマラヤに響き渡る中、シヴァ神の使いなのか、クチバシの赤いカラスが陽光を受けて輝きながら、ゆっくりと旋回し続けていた。この瞬間、シヴァ神の青い身体と天のヒマラヤンブルーが重なり、一連の儀式の流れは導き以外のなにものでもなかったことに気づいた。感極まって、あふれ出た涙がシヴァ神の山肌にこぼれ落ちた。

予想すらしていなかったこの状況は必然だった。この時、すでに「秘められた麻の村」へと運ばれるよう、自然と「兆し」を受け取っていたのだ。

(続)

中山康直・公式WEBサイト

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